客先常駐(SES)でやってはいけない質問の仕方

2021年11月28日日曜日

客先常駐(SES)

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 SESで新しい現場(客先)に放り込まれると大抵の場合、最初の数日間~数週間は学習期間として割り当てられます。この期間中に現場の設計資料やソースコードを読み込んで新しい業務に必要な知識を身に付けることになります。
そして資料を読み漁っていると、途中で何かしら不明点/疑問点が出てくるため客先担当者に質問する必要があります。また、学習期間終了後も業務の中で不明点は出てくるので、それらについても都度解決しなければなりません。
ほとんどの場合、不明点は質問すれば解決するのですが、このときの質問内容や質問の仕方によっては質問相手(=客先担当者)からの評価に影響する可能性もあるので注意が必要です。

【注意】
本記事は僕個人が現場で見た/体験した内容を元に自分なりの考えとしてまとめたものです。
全てのケースに当てはまるとは限らないのでご注意下さい。

客先担当者も暇ではない

客先担当者は自分の業務の合間に協力会社(SES)メンバーのフォローをします。
そのため対応の時間は限られており、いつでも何でも質問に答えられる訳ではありません。
にも関わらず何でも無遠慮に質問をしてしまうと(表面上は丁寧に対応してくれるかもしれませんが)嫌な顔をされます。
特に質問内容が的外れだったりすると、質問者のスキルレベルが疑われる可能性もあります。

客先担当者に質問するべきでない内容

一般的な知識に関する内容

例)プログラミング言語の文法、一般的な通信プロトコル 等

これらの知識はネットなり書籍なりで調べれば分かります。
忙しい相手に質問しても「それくらい自分で調べてよ…」と言われる(or 思われる)のがオチです。
時間に余裕がある場合はまず自分で調べて、それでも分からなければ質問するようにしましょう。
ちなみに質問するときは自分なりの考えをまとめた上で "確認" の形式で聞くのが良いです。
(「自分は○○という認識ですが合っているでしょうか?」等)

自分の業務に直接関係しない内容

例)自分の担当外のソフトウェアに関する内容、ハードウェアに関する内容 等

質問しても「その質問、意味あるの?」と言われて(or 思われて)しまいます。
ただ、無関係と思いきや実は関係していたといったこともあるので最初はのうちはこの辺りの見極めが難しいかもしれません。(自分の担当外のソフトウェアだが、連携して動作する必要があるケース 等)
関係あるかもしれない、と思ったものについてはその根拠を示した上で質問すると良いでしょう。

以前した質問と同じ内容

これはSESに限った話ではありませんね。学習しない奴と思われてしまいます。
一度教えてもらったことはきちんとメモに残すようにしましょう。
注意点として、複数人で客先に配属された場合は自分以外の他のメンバーが先に同じ質問をしている可能性もあります。
そういった場合はQA表にまとめるなりしてメンバー間で情報を共有するのが良いでしょう。

全く質問しないのもNG

真面目に資料やソースコードを読み込んでいて、全く不明点が見つからないということはまずないです。
なので全く質問をしないとやる気そのものを疑われる可能性があります。
以前僕がいた現場で全く質問をしなかった人は客先担当者に「質問が無いってことは全て完璧に理解したってことで良いんですね?」みたいなことを言われて半分放置気味に扱われていました。
そうならないためにも最初のうちは ”不明点を探す” くらいの心積もりで業務に取り組むのが良いかもしれません。

まとめ

僕個人が客先で質問する際に心がけていることをまとめてみました。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。

自己紹介

SESから工場へ転職 ⇒ その後SESへ出戻った底辺客先常駐エンジニアです。 主に組み込み、オープン系の現場で詳細設計~実装を担当しています。 使用言語:C/C++/C#/Java/JavaScript (Node.js)/Python etc..

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